リトライ処理が行われるときの情報とフォルダについて updated!

リトライ処理がされるときは、次のフォルダにリトライデータが格納され、設定されたリトライ間隔に基づいてリトライが行われます。

(リトライデータの情報を管理するフォルダについて)
・domainsフォルダ ... SMTP配送でリトライを行うメールアドレスの一時保存フォルダ
・holdingフォルダ ... SMTP配送でリトライを行うメールデータ一時保存フォルダ
リトライデータのこの2つのフォルダは一対のデータとして扱われます。
リトライメールが処理されるとき、一対のデータがメールキューフォルダであるincomingフォルダに移動し、メールリトライキューとなります。

なお、実際にはリトライするメールの処理を行うためのファイル移動は、domains(エンベロープ情報&接続結果)とholding(メール本体)とさらにlists(メーリングリスト配送先展開用)とincoming(配送メールキュー)の間で相互に移動しあいます。ですので、厳密にはこの4フォルダがリトライ処理に関連するフォルダとなります。
また、domainsフォルダに一時保存される情報は、次回のリトライ処理で削除することから、配送完了してから完全に削除されるまでに一定のズレ(遅れ)があります。

domainsフォルダには、エンベロープ情報である.rcpファイルといっしょに"Domain.mri"ファイルが作成されますが、このファイルの内容は次の通りです。

([Domain.mri]ファイルの例)
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Domain-name: xxx.yyy.co.jp
Last-tried: 4245482927
Try-number: 1
Err-code: 501
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Try-number(※)はリトライが繰り返されると、カウントアップされます。
また、最後のエラーコードは相手先サーバからの応答コードで、faillogなどに記録される他のエラーコードと同様です。この例では、エラーコード500番台の“恒久的エラー”で受信拒否されていることがわかります。
ちなみに、Err-code: 0 が表示されたときは、ネットワーク接続ができていない、DNSで名前解決ができていない、などの問題が考えられます。
※Try-numberのカウントは、「リトライ間隔のまま」がオンかオフのどちらであるかにかかわらず、単に「リトライ間隔」で設定されたタイミングに沿ってカウントアップしていきます。
従って、デフォルト設定である「リトライ間隔のまま」がオフのとき、Try-numberで表示されている回数から、たとえばTry-number:10なら×2分で約20分とリトライした延べ時間を類推することができますが、実際のリトライ回数をそのまま表しているわけではありません。
「リトライ間隔のまま」がオンのときは、実際のリトライ回数をそのまま表すことになります。