一部のメールクライアントでIMAP4を使用するときの注意点

一部のメールクライアントでIMAP4接続すると "aucenticate error" となるとき、次の点に注意して、設定変更を試してみてください。

たとえば、メールクライアントソフトの Shuriken2007 では、IMAP4への受信認証方式がCRAM-MD5のみであり、プレーンの標準方式が実装されていないようです。

一方、他のメールクライアントであるOutlookExpressやThunderbird、Becky!では、IMAP4への受信認証方式は、プレーンの標準方式でも、CRAM-MD5方式でも、どちらも利用できます。

受信認証がCRAM-MD5方式を使ってIMAP4接続するアカウントについては、該当ユーザーを“SMTP AUTH & APOPを使用”する設定に変更する必要があります。メールサーバ全体の設定をSMTP AUTHを有効に設定する必要はなく、メールサーバ全体でSMTP AUTHが有効にされていなくてもかまいません。

下記の手順で設定を確認し、無効になっているときは有効に設定してください。
  1. E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ユーザー管理]を選択して「ドメインの選択」からエクスポートする対象ドメインを選択して[ユーザー管理へ]をクリック。
  2. 該当するユーザーを選択し「設定変更」を選択して[操作する]ボタンをクリックする。
  3. 「認証ファイル設定」「認証ファイルを設定する」チェックボックスをオンにし[設定変更する]ボタンクリック。
  4. E-POST コントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ユーザー管理]を選択して「ドメインの選択」からエクスポートする対象ドメインを選択して[ユーザー管理へ]をクリック。
  5. 該当するユーザーを選択し[パスワード変更]を選択して[操作する]ボタンをクリックする。
  6. 「変更するパスワード」「再確認パスワード」を入力し、パスワードを再設定。最後に「変更する」ボタンをクリック。
このとき更新されるパスワードは、POP3/IMAP4用認証パスワードとともに、メールボックスフォルダ内にて管理される認証ファイル "apop.dat" にも合わせて保存されます。この状態にしておけば、メールクライアントの Shuriken2007 側が、CRAM-MD5方式を使ってIMAP4接続しても、プレーンの標準方式で接続しても、どちらも問題なくつながります。

なお、「認証ファイルを設定する」チェックボックスをオフにした場合、メールボックスフォルダ内の "apop.dat" が削除されるため、暗号のない LOGINコマンドでの応答しかできなくなります。

※IMAP4の認証方式の設定値は次の通り。
[メール作業フォルダ] (既定値 /var/spool/epms/)
→reg
 →epost
  →ims
   →EPST5IMAP4S
    →ImapAuthType.2 (文字列)
     デフォルト:"CRAM-MD5,LOGIN"
この設定値を記述しなくても、デフォルト値が適用されますので、特に記述する必要はありませんが、認証方式を暗号付き LOGIN にしたい特殊なケースの場合は、"LOGIN"とだけ記述してください。


なお、Outlook系のメーラでは、IMAP4プロトコルを使用するときにパスワードをセキュリティ保護する「SPA認証」を設定できますが、E-Post Mail ServerはSPA認証には対応していませんので、Outlook系のメーラを使う場合「SPA認証」はオフにしてください。
また、Windows Liveメールでは、IMAP4プロトコルでの接続設定時に「セキュリティで保護されたパスワード認証でログオンする」設定が選択できるようになっていますが、これは「SPA認証」と同等の機能かと思われますので、この設定は同様に選択しないようにしてください。