Active Directory(LDAP)連携時の連動項目は?

E-Post Mail Server / E-Post SMTP Serverシリーズにおいて、ユーザー管理をActive Directory(LDAP)連携させたときの連動項目は、下表のようになります。
ここでは、Active Directoryドメインコントローラと、E-Post Mail Server V との間でユーザー管理の連携を行った場合の連動項目です。

アカウント関連の
操作内容
連携の
有無
Active Directory
ユーザーとコンピュータ
連動 Web管理メニュー(ユーザー管理)
アカウント
新規作成
あり ・Window2000より前の
 ユーザーログオン名(※1)
・表示名



・アカウント

・フルネーム
アカウント
名前変更
あり ・Window2000より前の
 ユーザーログオン名(※1)
・表示名



・アカウント

・フルネーム
POP3
パスワード
あり
片方向
・パスワード
(パスワードのリセット)
・パスワード(※2)
IMAP4
パスワード
あり
片方向
・パスワード
(パスワードのリセット)
・パスワード(※2)
SMTP認証
パスワード
(PLAIN/LOGIN)
あり
片方向
・パスワード
(パスワードのリセット)
・パスワード(※2)(※3)
SMTP認証
パスワード
(CLAM-MD5)
なし      −−     
      ・認証ファイルに設定されて
 いるSMTP認証パスワード(※4)
フルネーム あり ・表示名
・フルネーム
ホームディレクトリ あり ・ホームフォルダ(ローカルパス)
・ホーム
ドメイン名 なし ・所属するグループ
  ・ドメイン(※5)

※1) 「Active Directoryユーザーとコンピュータ」にある2003以降の「ユーザーログオン名」は連動項目とはなりません。電子メールの項目、また姓や名の項目も対象外です。
※2) パスワードを変更するには、ドメインコントローラ側の「Active Directoryユーザーとコンピュータ」で「パスワード」(パスワードのリセット)で変更作業を行います。E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理からのパスワード変更操作は無効で、Active Directoryのドメインコントローラ側で行う操作のみ有効となりますので注意してください。またE-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理からのアカウントインポートでもパスワードの登録はできません。
※3) SMTP認証方法を PLAIN 方式か LOGIN 方式に限定すれば、「Active Directoryユーザーとコンピュータ」で管理されるパスワードと連動項目となる設定が可能です。E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[SMTP受信詳細]を選択後、SMTP認証方法を(CRAM-MD5を除く)PLAIN方式かLOGIN方式、あるいはその両方を有効に設定し、メールクライアントからの接続方式も同様にしてください。
※4) SMTP認証方法を CRAM-MD5 方式に設定している場合、利用されるSMTP認証パスワードは「Active Directoryユーザーとコンピュータ」で管理されるパスワードと連動項目とはなりません。E-Post Mail Server 側が管理する "apop.dat" などの認証ファイルに設定されているSMTP認証パスワードとマッチングされます。その認証ファイルは次の操作で作成されます。E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ユーザー管理]を選択して「ドメインの選択」後に[ユーザー管理へ]をクリック。該当するユーザーを選択し[設定変更]を選択して「認証ファイルを設定する」チェックボックスをオン。続いて[パスワード変更]を実行してパスワードを入力します。その際、該当ユーザーのメールボックスフォルダに "apop.dat" という認証ファイルが作成・保存されます。
※5) Windows版E-Postシリーズでは設定したメールドメイン名の付いたローカルセキュリティグループに所属する形となり連動項目となりますが、BSD版E-Postシリーズでは連動項目ではありません。Active Directory(LDAP)連携時には、IMSUsersグループに所属する全てのユーザーが連携される形となるため、マルチドメイン設定はできません。