メールフィルタ設定でワイルドカードは使えないか
メールフィルタ設定ファイルの【mail.dat】では、ワイルドカードを記述してもそのままでは無効になります。
特定のサブドメイン名を宛先にしたメールを通す/通さない(拒絶する)方法としては、以下の方法があります。
下記の設定事例は、サブドメイン宛へのメールを拒絶している例です。
'
------------------------------------------------------
Virus:AbortAddress[1]
To:@sub.domain.jp
Level:100
VirusEnd:
'------------------------------------------------------
Virus:AbortAddress[2]
To:@SUB.DOMAIN.JP
Level:100
VirusEnd:
'------------------------------------------------------
(説明)
- To:やFrom:の指定時にワイルドカードを指定する意図で"*"を記述しても、メールフィルタ設定では"*"をワイルドカードとして処理しません。上記のように"@"以降を記述することにより、ワイルドカードを“指定したもの”として扱います。
- Level:100を指定したときは、単純に拒絶だけしてデータを残しません。Level:110の指定をしたときは、viruslogというフォルダにメールデータを格納し、同時に拒絶する動きになります。
- Levelの数字は、過去バージョンの互換性保持のため2桁の数字を設定しても有効に働きますが、現行のE-Postシリーズは3桁の数字で設定します。
- ドメイン名を記述するとき、小文字・大文字が区別されますので、より厳重にするには例のように両方のパターン記述が必要です。
- メールフィルタ機能は、ヘッダレベルであり、よりセキュアなレベルとして考えられるエンベロープレベルでの判定ではありません。信頼できる内部ユーザーが使う分にはOKですが、メーラーでヘッダの書き換えを簡単に行うことができる現状では、悪意のあるユーザーに対する防止策としては十分ではありません。その点は理解してください。
- なお、上記のケースにも当てはまらず、どうしてもワイルドカードを意味する"*"をあえて記述しなければならないような場合については、通常は公開しておりませんが、設定ファイルで設定する方法が用意されています。