サービスが動作中のまま、詳細設定画面で設定するIPアドレスや、ポート番号の変更を行う操作をすると、停止処理でうまく停止できなくなってしまいます。詳細設定画面で設定するIPアドレスや、ポート番号の変更を行うときは、設定の根幹部分ですので、事前にサービスを停止しておかなければなりません。2.メール作業フォルダに指定しているドライブもしくはディスク不調、アクセス不可のケース
正式な手順としては、たとえば、epstrd(SMTP受信部)のポート番号を"25"から、"20025"に変更する場合、サービス動作状態のまま行わないようにします。E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[サービス制御]をクリックして表示される「サービス制御」画面からいったん各サービスを[停止]させてから、IP設定やポート番号を変更した後で、サービスを[開始]させるという手順になります。
もし、うっかりミスで事前にサービスを停止せず、詳細設定画面で設定するIPアドレスや、ポート番号の変更を行ってから、サービス停止操作を行ったときには、他の対応方法がありませんので、マシン全体の再起動を行ってください。
メール作業フォルダに指定しているドライブもしくはディスクがハード的に不調になっている状態、あるいはアクセス不可になっている状態では、サービスプログラムが正常に書き込みにいけませんから、このようになってしまう可能性もあります。3.サービスプログラムのファイルが破損しているケース
きわめてまれなケースですが、サービスプログラムのファイルが何らかの原因で破損してしまうと、このようになってしまう可能性も考えられます。(対処策について)
この場合、各サービスプログラムをデバッグモードで起動させ、正常に働くかどうかを調べることで、破損していないかどうかを調べます。
(1) sshなどを使いコンソールにrootアカウントでログインする。
(2) viなどで /etc/rc.confの以下の項を編集する
epstrd_enable="YES" -> epstrd_enable="NO"
epstdd_enable="YES" -> epstdd_enable="NO"
epstpop3d_enable="YES" -> epstpop3d_enable="NO"
epstimap4d_enable="YES" -> epstimap4d_enable="NO"
(3) OSを再起動する。(reboot)
(4) viなどで /etc/rc.confの以下の項を再編集する
epstrd_enable="NO" -> epstrd_enable="YES"
epstdd_enable="NO" -> epstdd_enable="YES"
epstpop3d_enable="NO" -> epstpop3d_enable="YES"
epstimap4d_enable="NO" -> epstimap4d_enable="YES"
(5) 各プログラムをデバッグモードで実行させてみる。
ステータスやメッセージがたくさん表示されれば、プログラムファイルの破損はなく、基本的に正しいプログラムファイルといえます。このデバッグモードの最中にクライアントからメールの送受信テストを行うことができ、表示される画面で基本的な動作を確認することができます。
/usr/local/mta/bin/epstrd -debug /var/spool/epms/ [Enter] /usr/local/mta/bin/epstdd -debug /var/spool/epms/ [Enter] /usr/local/mta/bin/epstpop3d -debug /var/spool/epms/ [Enter] /usr/local/mta/bin/epstimap4d -debug /var/spool/epms/ [Enter]