SMTP認証パスワードをapop認証パスワードと別々に設定する方法
SMTP認証を有効になるよう設定している場合、E-Postでは認証レベルを「認証ファイル」を使って有効に設定していますが、各ユーザーのメールボックスフォルダに格納されている "apop.dat" は、SMTP認証パスワードとapop認証パスワードを兼用する「認証ファイル」ですが、設定ファイルを記述することにより、SMTP認証パスワードとapop認証パスワードを別々にすることができます。
[メール作業フォルダ] (既定値 /var/spool/epms/)
→reg
→epost
→ims
→EPST5RS
→PasswordFile.2 (文字列 Default:"apop.dat" )
※ "PasswordFile" を文字列値で作り、この値を "smtpauth.dat" のように記述してファイルを保存します。設定した後は、epstrdサービスを再起動します。
この後、該当するユーザーアカウントのメールボックスフォルダ(デフォルトで /var/spool/epms/inbox/%USERNAME%)を開き、"apop.dat" とは別に、"smtpauth.dat" をテキストファイルで作成します。その "smtpauth.dat" ファイル内に平文で "apop.dat" の内容とは異なる別のパスワードをエディタから手動で設定します。それに合わせてメールクライアント側のSMTP認証パスワード設定も変更してください。あくまで "smtpauth.dat" 内に記述するパスワードは、エディタから手動で変更する必要があります。
なお、SMTP認証を有効に設定しているとき、E-POST コントロールセンター(メールサーバ管理)のユーザー管理からパスワードを変更した場合は、"apop.dat" と "smtpauth.dat" の内容は、両方とも同じ内容に変更されてしまう結果になります。
また、Active Directory(LDAP)連携を導入している場合は、すべてが同じパスワード項目として扱われます。認証レベルとして「認証ファイル」を使っていても、POP3認証パスワード・IMAP4認証パスワード・SMTP認証パスワード・apop認証パスワードは区別されず、ドメインコントローラによって同じパスワード項目として扱われますので注意してください。