エイリアスはどんなときに使うのでしょうか?

エイリアスは仮想的な「別名」のアカウントです。

エイリアスを使うと有用な状況というのは次のようなケースが考えられます。
  1. 実アカウントが意味のない英数字で設定されており、そのアカウントも容易に変えられない状況のとき(特にActive Directory連携のときなど)、対外的に通知できるメールアドレス用として、エイリアスを実アドレスに対して作成します。たとえば氏名やイニシャル、部署名などを組み合わせてエイリアスを作ることで、覚えてもらいやすいメールアドレスとして対外的に通知できます。

  2. 複数のエイリアスを作成することで、通知する相手によって、通知するメールアドレスを使い分けられます。たとえば、DMだけを受け取る目的のメールアドレスをエイリアスで作ったり、アンケート応募する目的のメールアドレスをエイリアスで作るといったことです。万が一、それらのアドレスが漏れて、スパムメールの標的になったときは、エイリアスを削除して対応します。

  3. SMTP認証を有効にしない設定のとき、基本的にアカウントさえわかれば、容易にそのアカウントを語って、社内に構築したSMTPサーバから誰でも送信できてしまう状況になってしまいます。特に、infoとかwebmasterなどのアカウントは、どんな会社や団体も持っていることが類推できるので、簡単にそうしたアカウントを語って送信できてしまいます。
    そのため、送信元を偽証したスパムメールや踏み台に使われる危険性がきわめて高くなります。それを防ぐためには、infoとかwebmasterなどのアカウントをエイリアスで作成し、類推が困難な実アドレスと関連付けすれば、送信元を偽証したスパムメールや踏み台に使われることを抑制することができます。