送受信メールをすべて残したいときには

送信メールおよび受信メールのすべてを残しておきたいときには、E-Postで送受信メールすべてを残す、簡易アーカイブの役割を果たす「ジャーナル」機能か、あるいは全メール複写機能をお使いください。
「ジャーナル」機能を有効にするには、E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ログ]を開いて表示される「ログ設定」にある「ジャーナル」チェックボックスをオン、テキストボックス内に保存先ディレクトリを登録することで利用できるようになります。
その際、ジャーナル専用アカウントを作成しておき、そのアカウントについてのIMAP4用メールボックスフォルダを保存先ディレクトリとして指定することで、IMAP4プロトコルを使ったメーラーから、ジャーナルで保存された全メールを閲覧したり、検索したり、サブフォルダへ小分け管理したりといった活用方法を取ることが可能です。
 (IMAP4用メールボックスフォルダの場所: /var/spool/epms/inbox/[ドメイン名]/[アカウント名]/inbox または /var/spool/epms/inbox/[アカウント名]/inbox) 「ジャーナル」チェックボックスをオンにした後は、epstrd サービス再起動後に指定されたディレクトリにすべてのメールが保存されるようになります。

一方、全メール複写機能を使うには、E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ログ]を開いて表示される「ログ設定」にある「以下のアドレスへ受信メールの複写を転送する」にアドレスを登録することで利用できます。その後、指定されたアドレスにすべてのメールが転送されます。
全メール複写機能を使う場合も、ジャーナルと同様、専用アカウントを作成しておき、そのアカウントについてのIMAP4用メールボックスフォルダを保存先ディレクトリとして指定することで、IMAP4プロトコルを使ったメーラーから、保存された全メールを閲覧したり、検索したり、サブフォルダへ小分け管理したりといった活用方法を取ることが可能です。

ジャーナル機能と全メール複写機能の機能面の違いは以下の通りです。下記の比較表をご覧ください。
ジャーナル機能の最大の特徴は、エンベロープ情報として.RCPファイルも一緒に保管されるため、エンベロープ情報を記録したRCPファイルを参照することにより、全メール複写では不可であるBCC宛の判定が可能になることです。
一方、全メール複写機能の最大の特徴は、SMTPプロトコルベースで送信されるため、内部アカウントのみならず、外部のメールサーバで運用しているアカウントに送信し全てのメールを保管できることがあげられます。
  表 ジャーナル機能と全メール複写機能との違い
機 能 名 称 ≫ ジャーナル機能 全メール複写機能
▼比較ポイント
複写機能のベース
ファイルコピーベース
SMTPプロトコルベース
・内部ドメイン宛の複写


・外部宛の複写
不可

・複写対象のフォルダ指定

不可
エンベロープ情報(RCPファイル) 対象に含む
対象外
・TO,CCの判定


・BCCの判定

エンベロープ情報を記録したRCPファイルを参照することで判定可能。
困難か不可
Rececievedヘッダのfor句以降を見ることで判定できるケースもある。
検 索 手 段
メーラーによる
IMAP接続したメーラーからグローバル検索を行って検索手段とする。検索できないメーラーあり。
メーラーによる
IMAP接続したメーラーからグローバル検索を行って検索手段とする。検索できないメーラーあり。
改ざん防止
完全には不可
書き換え不可のメディアにバックアップする予防策である程度予防は可。
不可



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