IMAP4使用時のメールボックスフォルダにメールボックス保管サイズ制限を超えてメールデータが格納される理由について
E-POST コントロールセンター(メールサーバ管理)の[中継の制限]を開いて表示される「中継の制限設定」画面にあるメールボックス保管サイズ制限設定ですが、実はIMAP4使用時には、メールボックス保管サイズ制限を超えてメールデータが格納されるケースが発生します。
IMAPプロトコルには、POP3プロトコルとは異なり、メールクライアントからメールボックスフォルダへメールデータを保存・格納できるコマンド(APPEND)があります。
IMAP4使用時のメールボックスフォルダについては、メールクライアントが[送信済み]や[下書き]フォルダをリモート上(IMAP4サーバ)に置くように設定されている場合、IMAP4プロトコルのAPPENDコマンドによって、[送信済み]等のメールデータがサーバのフォルダに保存されることになります。
それに応じてファイルサイズの総容量、ディスク使用量は増加します。
IMAP4プロトコル使用時に[送信済み]等のメールデータが追加されていく場合、その動きはSMTPプロトコル経由でないため、E-PostのSMTPサービス(epstrdとepstdd)に組み込まれている機能では関知できません。こうした理由により、IMAP4使用時のメールボックスフォルダには、結果的にメールボックス保管サイズ制限を超えてメールデータが格納される結果となります。
制限を設けたはずのメールボックスフォルダに大量の[送信済み]データが追加されていくことで、ユーザーもサーバ管理者も気がつかないうちにメールデータを増やしてしまいかねません。IMAP4使用時でメールボックス保管サイズ制限設定を行う場合、そうした動作上の原理を十分留意した上で設定してください。
(関連FAQ)
●メールボックスの保管サイズ制限の対象外となるメール