経路上にある装置によりヘッダ途中に空白行が挿入されメール本文が文字化けする現象について

メールを受信する過程で、経路上にあるSMTPゲートウェイやメールセキュリティ装置など、何らかの中継機器や装置により、ヘッダ途中に空白行[CR][LF]が挿入されることが原因となって、メール本文が文字化けする現象の報告を受けたことがあります。
メールサーバ上に残っているメールデータ(拡張子.MSG)の提供を受けてその理由が判明しました。現象が起きた実際のメールデータ(拡張子.MSG)ファイルをエディタで開いて確認したところ、メールデータのヘッダ部分、論理行の50行目、x-microsoft-antispam-message-info: があるヘッダと、論理行の52行目、spamdiagnosticoutput: があるヘッダの間、51行目に想定していない空白行([CR][LF]コード)が挿入されている状況が確認されました。

[B00123123.MSG]
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[50]x-microsoft-antispam-message-info: 〜
[51]     ← ヘッダの途中で異常な空白行[CR][LF]が挿入
[52]spamdiagnosticoutput: 〜
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[上記の説明]
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header1:
header2:
 :
[CR][LF]   ← ヘッダの途中で異常な空白行[CR][LF]が挿入
headerN1:
headerN2:
[CR][LF]   ← 正常な空白行[CR][LF]
本文データ
 :
 :
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ヘッダの途中で空白行([CR][LF]コード)が挿入されている上記の例では、このメールデータを読み出すメールクライアント(メーラー)は規約に従い、途中に空白行が挿入された位置でヘッダが終わったと認識され、ここからメール本文として判断される原因となります。このことが原因となって、本文が文字化けを起こしてしまう結果になっていました。
E-Post側にはこの現象を引き起こす原因はまずありません。途中の経路上にあるSMTPゲートウェイやメールセキュリティ装置など、ヘッダの途中にこの空白行([CR][LF]コード)を異常に挿入させたものがあることをまず疑って、調査すべき事例と思われます。

(関連FAQ)
メールヘッダの一部がそのまま本文に表示されてしまうことがある