SMTP受領だけ可能にしSMTP配送を一時的に停止させたいときの手順について
SMTP受領だけ可能にし、SMTP配送を一時的に停止させたいときの手順は下記のように行います。
この手順を行えばSMTP受領だけはするものの、SMTP配送処理やE-Post内に作成済みドメインのメールボックス格納処理を一時停止するようになります。外部への配送アウトバウンドメールも止められる一方、外部から内部へのインバウンドメール、内部どうしのメールもすべてメールキューに蓄積され、一時的に止めることになりますので注意してください。
ここではSMTP配送を一時的に停止する期間を7日として例にあげます。
- epstdd配送詳細設定の現在設定を控えておく
epstdd配送詳細設定のリトライ期間(回線異常、マシン無応答)現在の設定をメモに控えておく。
- SMTP配送を一時的に停止する
epstrdサービスは稼働したまま、epstddサービスを停止状態にする。
epstddサービスを停止状態にすると、メールキューである[メール作業用フォルダ]\incoming フォルダにメール作業データがどんどん蓄積(スプール)されるので、それを目視で確認しておく。
- epstdd配送詳細設定のリトライ期間設定を7日相当の時間に延ばす
epstddサービス停止状態のまま、epstdd配送詳細設定のリトライ期間(回線異常、マシン無応答)設定を7日×24時間=168時間以上となるように設定しておく。
- SMTP配送を再開する
SMTP配送停止から7日後、epstddサービスを開始状態にする。
epstddサービスを開始すると、メールキューである[メール作業用フォルダ]\incoming フォルダにメール作業データがどんどん掃けて、減っていくので、それを目視で確認可能。
このときリトライ関係フォルダのholding/domainsもそれ相応に使われることとなる。
- epstdd配送詳細設定を元に戻し通常運用
incoming/holding/domainsの各フォルダが空になった時点で、epstdd配送詳細設定のリトライ期間(回線異常、マシン無応答)設定について控えを確認しながら元の設定状態に戻す。
通常運用に戻すため、再びepstddサービスを停止&開始させ、再開させる。
この例では、メール流量の多さ、メールキューとなるメールデータの蓄積しすぎには十分気をつけてください。
仮に7日間でたまるメールデータ数が1万を超えるようであれば、この手順でSMTP配送を再開したときの動作がOSのファイルシステムの問題ゆえにパフォーマンスが一時的に低下し、掃けるまで非常に時間がかかることとなります。10万前後に及ぶようなメールデータ数を蓄積することはかなり危険を伴います。SMTP配送を停止する期間を見直してください。
1日止めておいた状態を先に試し、incomingフォルダにたまったファイルを確認すると、×7の計算で、フォルダにたまるデータ数の目安がある程度わかります。