数名のアカウントの送信メールを特定の別アカウントに転送したい new!

数名のアカウントユーザの送受信メールを特定アカウントへ転送したい場合、アカウント単位の自動転送機能では受信メールが対象なので、できれば送信メールも転送したいが、どういう方法があるのか質問を受けたことがあります。たしかにE-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]の[ユーザー管理]設定可能な自動転送機能では、受信メールのみの転送で、送信メールは対象外です。

E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理からの「ログ設定」画面にある「以下のアドレスへ受信メールの複写を転送する」部分は「全メール複写機能」と呼んでいます。この機能は簡易アーカイブ的に使われることを想定しており、基本は複写転送アドレスを設定すると、全ユーザーの送受信メールが対象になって複写転送が行われます。ところで、「全メール複写機能」の複写転送アドレス設定にはユーザーズマニュアルやヘルプには書かれていませんが、以下のような隠し機能が搭載されています。
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ログ設定の複写転送機能でエンベロープのFROM別にカーボンコピー可能な追加機能。
書式:[エンベロープのFROM]|[CCアドレス]
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この全メール複写機能を使う際、書式 "|"で区切って、[エンベロープのFROM]|[複写先アドレス]という指定方法で、対象となるエンベロープFROMのアドレス指定をすることが可能です。この設定をすることで対象となるアカウントの送信メールだけが複写転送されるよう指定できます。たとえば以下のような設定をします。
(指定例)
user1@domaintest.jp|kanri@domaintest.jp
user2@domaintest.jp|kanri@domaintest.jp
ちなみに、ここでの「エンベロープFROM」の指定条件の意味は、送受信両方を意味するものではありません。メールコマンドにて「エンベロープFROM」がこのアカウントで指定されたときに、複写先アドレスに複写されるという意味です。この「エンベロープFROM」指定がない場合は、E-Post内部の送受信通過メール全ての記録のみになります。

(制限事項および注意事項)
複写転送アドレス設定部分に上記のような設定を行ってエンベロープFROMのアドレス指定を行う場合、気をつけていただくべき制限事項や注意事項があります。