メールサーバ基本動作チェックと切り分けの観点 new!
メールサーバ基本動作チェックと切り分けを行う際、telnetクライアントを使うことで、メーラーがなくてもSMTPの送信テスト・POP3受信テスト・IMAP4受信テストを行えます。順番として最初にメールサーバマシン自体から試し、次に各クライアントPCから試すという方法を取ることができます。メールサーバの設定に問題があるのか、名前解決やファイヤーウォールを始めとする通信環境など、どこに問題があるのかを切り分けるには好都合です。
構築と導入、さらに検証試験をするときには、telnetクライアントが組み込まれてあるので、telnetコマンドをぜひ使うようにしていただくことをお薦めします。下記の項目に従って調べてください。
- メールサーバマシン自体からtelnetコマンドを使って、SMTP接続してテスト送信を試し、POP3接続してPOP3受信、IMAP4接続してIMAP4受信がそれぞれできるかどうかを試す。
(1) メールサーバマシンにはtelnetクライアントが組み込まれている。
(2) 管理者権限でコンソールを開き telnetコマンドを試す。Tera Termなどを使ってSSHによるコンソールログインでも可。
(3) telnetコマンドの使い方事例は、メールサーバ構築ガイドに書かれているので詳細はそちらを参照のこと。(SMTP認証しないテストアカウントを作って試すのがやりやすい)メールサーバ構築ガイド|11.メールを送ろう
メールサーバ構築ガイド|13.POP3・IMAP4でメールを取り出そう
(4) telnetコマンドでSMTP接続やPOP3接続、さらにIMAP4接続を試すとき、telnet [メールドメイン名] smtp や telnet [メールドメイン名] pop3、telnet [メールドメイン名] imap4 だけでなく、telnet [IPアドレス] smtp や telnet [IPアドレス] pop3、telnet [IPアドレス] imap4 も試してみる。
(5) メールサーバマシン自体からSMTP接続やPOP3接続、さらにIMAP4接続が問題ないようであれば、今度はクライアントPCにtelnetクライアントを追加し、同様にtelnetコマンドでの接続テストを試してみる。
- 問題がどこにあるのかを切り分けする観点について。
仮にメールサーバマシン自体から telnetコマンドによる接続テストが正常に行えることが確認できた場合、その次にクライアントPCから接続テストを試したとき、たとえば、telnet [IPアドレス] pop3 では接続できても、telnet [メールドメイン名] pop3 で接続できないときは、名前解決ができない状態であることが予想されるので、内部用DNSに記述するとか、クライアントPC内のhostsファイルに記述するとか検討してみる。
メーラーでの設定で言えば、接続先サーバに名前解決の必要な [メールドメイン名] を設定するのではなく、 [IPアドレス] で設定できるか試してみる。