エラー応答 "503 5.5.1 Error: authentication not enabled." が返されるときの意味 new!

epstrdサービスによりエラー応答 "503 5.5.1 Error: authentication not enabled." が返されるときの意味について説明します。
このエラーは、メールサーバ側の全体設定である、「サービス制御」にある「SMTP認証方法」を "NO" に設定していて、さらにセキュリティレベルも "非認証有効" にしているとき、つまり全体でSMTP認証そのものを無効にしているときを前提にします。
通常なら、メールサーバ全体でSMTP認証は無効ですから、クライアントからEHLOされた後、メールサーバからはSMTP-AUTHの有効であることを何も返しません。
これに対して、全体設定でSMTP認証を有効に設定している場合は、メールサーバからは "250 AUTH PLAIN LOGIN CRAM-MD5" といった応答を返します。
このとき前者のケース、つまりメールサーバ側がSMTP-AUTH有効であることを返していない状況で、メールクライアントからAUTHで認証しようとすると、SMTP認証自体が無効ですから、特殊なエラー応答である "503 5.5.1 Error: authentication not enabled." が返されることになります。
ところで、大部分のメールクライアントは、メールサーバ側のSMTP認証が有効かそうでないかの応答を見て、認証有効であればAUTHで認証しようとし、認証無効であれば認証なしで送信依頼に入ります。このあたりの動きの違いは、メールクライアントの特性にもよります。

(関連FAQ)
SMTP AUTHあり/なしで接続したときの動作とメッセージについて
EPSTRS応答コード一覧