別々のIPで複数ドメインを割り当てる場合(グローバルIPで直接公開)
構築したメールサーバについて別々のIPアドレスに複数ドメインを割り当て、グローバルIPアドレスでメールサーバを直接公開する場合は、以下のような設定を行ってください。なお、アカウント管理方法についてはE-Post側でSoft Account(独自アカウント方式)にしておく必要があります。
domainA.co.jpとdomainB.co.jp を別々のIPで接続させて利用する事例
まずグローバルIPアドレスをメールサーバに直接割り当てます。
domainA.co.jp をグローバルIP(xxx.xxx.xxx.xx1)に割り当て
domainB.co.jp をグローバルIP(xxx.xxx.xxx.xx2)に割り当て
- サーバ側の設定
E-Post Mail Control→[ドメイン管理]タブ→[運用ドメイン一覧]→[詳細]ボタンクリック
または Account Manager→ドメインを選択してダブルクリック
- domainA.co.jp のメールボックス選択
「接続ドメイン/IPで区別する」
IPアドレス(SMTP)= xxx.xxx.xxx.xx1
IPアドレス(POP3)= xxx.xxx.xxx.xx1
IPアドレス(IMAP4)= xxx.xxx.xxx.xx1
フォルダ名 = domainA.co.jp
- domainB.co.jp のメールボックス選択
「接続ドメイン/IPで区別する」>
IPアドレス(SMTP)= xxx.xxx.xxx.xx2
IPアドレス(POP3)= xxx.xxx.xxx.xx2
IPアドレス(IMAP4)= xxx.xxx.xxx.xx2
フォルダ名 = domainB.co.jp
設定したり変更を行った場合は、その後各サービスの再起動が必要です。
- メールクライアント側の設定
メールクライアントから、POP3/IMAP4プロトコルを使ったアカウント接続方法ですが、いわゆるユーザーID項目については[アカウント]のみでも可、[アカウント]@[domain]または、[アカウント]%[domain]でも使用可能です。仮にユーザーアカウントを"taro"とすると次のようになります。(@や%は半角です)
- メールクライアント側からdomainA.co.jp への接続
ユーザーID=taro または taro@domainA.co.jp taro%domainA.co.jp
パスワード=従来通り
- メールクライアント側からdomainB.co.jp への接続
ユーザーID=taro または taro@domainB.co.jp taro%domainB.co.jp
パスワード=従来通り
なお、メールクライアントから、SMTPプロトコルでメールサーバに接続するとき、それぞれのドメインに対応したSMTPサーバのドメイン名あるいはIPアドレスに接続する必要があります。
もし、domainA.co.jp のユーザーが domainB.co.jp へ接続を試みた場合は、受信はできても、送信は拒絶されます。domainB.co.jp のユーザーが domainA.co.jp へ接続を試みた場合も、受信はできても、送信は拒絶されます。これは、物理的には1台のサーバマシンで処理されているものの、ソフト的には異なるマシンとして扱っているためです。