Active Directoryで管理しているアカウントをメールサーバに使う場合

既に設定されたActive Directory(アクティブディレクトリ)で管理されているアカウントをE-Post Mail Server/E-Post SMTP Serverシリーズの「Acount Manager」側に反映させ、メールの送受信を可能にする、いわゆる「Active Directory連携」を行うには、通常、スタートメニューに登録されている「簡単セットアップ」(設定ウィザード)を使って設定を行います。
「簡単セットアップ」(設定ウィザード)を使う前に、必ず以下の手順で事前の設定を行うか、あるいは設定されている内容を確認して下さい。

[メール用グループを"IMSUsers"とするケース]

1.メンバーサーバー側での設定
 [ローカル・セキュリティ・ポリシー(Vistaでは、ローカル コンピュータ ポリシー)]
  ->[セキュリティの設定]
   ->[ローカルポリシー]
    ->[ユーザー権利の割り当て]
     ->[バッチジョブとしてのログオン]
      Active Directory側のドメインローカルグループ名を追加します。
      (例・<ドメイン名\Domain Users>)

2.Active Directory(アクティブディレクトリ)側での設定
 2−1.[Active Directory ユーザーとコンピュータ]
      ->[Users]
       "ドメインローカル" にて "グループ名" "IMSUsers"を作成します。

 2−2.[ドメインコントローラ・セキュリティ・ポリシー]
      ->[セキュリティの設定]
       ->[ローカルポリシー]
        ->[ユーザー権利の割り当て]
         ->[バッチジョブとしてのログオン]
          メール用グループとして利用するドメインローカルグループを追加します。
          (例・IMSUsers)

 2−3.[Active Directory ユーザーとコンピュータ]
      ->[Users]
       メール送受信を行うアカウントに対し、"IMSUsers"と"Domain Users"を
       「所属するグループ」として追加します。

(注意)Active Directoryを利用したアカウント管理の場合、完全なマルチドメイン仕様でのメールサーバ運用はできません。これは、OSで管理されているアカウントを利用するため、アカウントが一意のものになるためでです。具体的に言うと、"taro@a_domain" と "taro@b_domain" というような同一アカウントであり、異なるドメイン名のついたメールアドレスは作成不可能な状態をさします。ただし、アカウントがすべて異なる前提条件であれば、仮想的なマルチドメインの環境を構築することは可能です。