NASを利用する構成にするとサービスが開始中のまま開始されない

メール作業フォルダやメールボックスフォルダ、アカウントフォルダについて、NASに代表されるネットワーク共有ドライブの利用構成にしたとき、サービス開始中状態のままで、いつまでたってもサービス起動がされない場合は、下記の点を確認してください。

●メール作業フォルダ・メールボックスフォルダ・アカウントフォルダの指定を割り当てたネットワークドライブ名で指定してしまい、UNC名で設定していないケース。
たとえば、「X:」のような割り当てたネットワークドライブ名は、サービスレベルでは認識できないため、各フォルダを見つけることができず、サービス開始中状態のままとなり、いつまでたってもサービス起動ができません。
NASのような共有ディスクに割り当てる場合は、必ずUNC名(\\コンピュータ名\フォルダ名)を指定します。
●サービスの登録時にローカルシステムで登録・開始してしまい、Administrator または .\Administrator で登録・開始していないケース。
サービスレベルで共有ディスクにフルアクセスするためには、Administrator または .\Administrator でサービスを登録・起動する必要があります。Local Systemでサービスを登録・起動したときは、サービスが開始できていても、書き込み権限などで権限が不足する可能性があります。
※Linux系NASは、ファイルシステムの基本的挙動が異なるため、サポート対応いたしません。Windows系NASのみサポート対応する方針にしています。
※Windows系NASを使うときやWindows Serverによるネットワーク共有ドライブを使うとき、ファイルシステムはNTFSを選択してください。