SMTP AUTHあり/なしで接続したときの動作とメッセージについて updated!

SMTP認証(SMTP-AUTH)を利用するとき、サーバ側(E-Post Mail Server)、クライアント側からそれぞれ、SMTP AUTHあり/なしで接続したときの動作結果とそのメッセージは、下表のようになります。
受信詳細ログ(receivelog)を記録しているとき、表内のエラーメッセージが出力されているときは、サーバかクライアントのいずれかの設定に問題がありますので、設定を再確認するとよいでしょう。

メールクライアント側 ≫ SMTP AUTHあり の設定 SMTP AUTHなし の設定
E-Post Mail Server
▼ メールサーバ側  
(全体設定)
SMTP AUTH
あり[有効]

(ユーザー単位)
認証ファイル
あり
[SMTP AUTH &
APOPを使用]がオン

認証
パス
ワード
一致
 グリーティング:EHLO
 接続:
 結果:OK
 グリーティング:HELO
 または EHLO
 接続:×
 結果:503 5.0.0 Need EHLO
  before AUTH
認証
パス
ワード
不一致
 グリーティング:EHLO
 接続:×
 結果:535 5.7.0 Authentication failed
 (AUTH failed)
(全体設定)
SMTP AUTH
あり[有効]

(ユーザー単位)
認証ファイルなし
[SMTP AUTH &
APOPを使用]がオフ

 グリーティング:EHLO
 接続:×
 結果:535 5.7.0 Authentication failed
 (AUTH failed)
 または
 結果:503 5.0.0 Need AUTH before
  MAIL
 グリーティング:HELO
 または EHLO
 接続:
 結果:OK

(全体設定)

SMTP AUTHなし[NO]

 グリーティング:EHLO
 接続:
 結果:OK
※通常のメールクライアントはEHLO後のサーバのSMTP AUTHなし応答を受けてこの動きをする。
−−−−−−−−−−−−−−−
 グリーティング:EHLO
 SMTP AUTHなし応答後、あえてAUTHでの認証:×
 結果:503 5.5.1 Error:
 authentication not enabled.
※サーバのSMTP AUTHなし応答を受けても、あえてAUTHでの認証をしようとする一部のメールクライアントの場合。メールクライアントの仕様による。
 グリーティング:HELO
 または EHLO
 接続:
 結果:OK

※E-Post Mail Serverシリーズ・E-Post SMTP Serverシリーズは、アカウント別に認証あり/認証なしの使い分けをすることができますが、サーバ全体でSMTP認証を有効に設定していて、認証レベルを「認証ファイル」で設定しているとき、該当アカウントで「SMTP AUTH & APOPを使用」チェックボックスがオフになっているものは、“認証ファイルなし”の状態となります。
もしチェックボックスがオフの状態になっているときは、オンの状態に切り替え、OKボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じると、SMTP認証用のパスワードを入力するダイアログボックスが改めて表示されます。オンの状態にすると、該当アカウントのメールフォルダ内に「認証ファイル」である "apop.dat" ファイルが作られ、入力したパスワードはそのファイル内に暗号化されて格納されます。
※EPSTRS v4.83以降では「拡張されたメールシステムステータスコード」として青色数字部分が応答コードに表示されます

(関連FAQ)
EPSTRS(SMTPレシーバー)応答コード