大文字・小文字の同名アカウントを作らないように注意

E-Post Mail Server/E-Post SMTP Serverは、仕様上、大文字・小文字の同名アカウントを区別しません。同名アカウントは大文字・小文字の区別なく、同じメールボックスに保管されます。これは、Windowsが大文字・小文字のフォルダ名を区別しない、ファイルシステムから起因するWindows対応メールサーバとしての仕様です。

なお、Ver4.19までのアカウントマネージャは、大文字・小文字の同名アカウントをそれぞれ作ることができてしまいますが、これはそれまでのアカウントマネージャの持つ不具合点です。
 例・user@domain.jp と USER@domain.jp
   abc@company.jp と ABC@company.jp
実際のメールボックスフォルダは共通なため、それぞれ別のアカウントを運用するつもりで作っていた場合は、思わぬ結果をもたらすことになります。Ver4.19までのアカウントマネージャをお使いの場合、大文字・小文字の同名アカウントは作らないように注意してください。
もし、すでに大文字・小文字の同名アカウントがアカウントマネージャで作成済みの場合には、片方のアカウントを削除することもしないでください。片方のアカウントを削除したつもりでも、フォルダが同じなので、そのフォルダに作られた設定ファイルや保管されたメールデータがクリアされてしまう事態になります。

2009年2月2日公開の差分アップデートプログラム適用後のアカウントマネージャ(v4.20)では、アカウントマネージャの大文字・小文字の同名アカウントの重複チェックが行われるように修正されています。また、すでに大文字・小文字の同名アカウントがアカウントマネージャ内に作成済みのとき、片方のアカウントを削除しても、該当するフォルダに作成済みの設定ファイルや、保管されたメールは残されますので、どちらかの表記だけを問題なく消すことができます。

つまり、すでに大文字・小文字の同名アカウントがアカウントマネージャ内に作成済みの場合、Ver4.19までのアカウントマネージャでは、片方のアカウントも削除せずにそのままにしておき、アカウントマネージャがVer4.20にアップされてから、片方のアカウントを削除するようにしてください。

 (参考)2009年2月2日公開 差分アップデートの該当内容
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 [EPSTMANAGER]
 v4.20 2008.11.21
 1.アカウント入力時の大小文字不一致でも同一アカウントと判定されない不具合の修正。
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