メールボックスの保管サイズ制限の対象外となるメール

Mail Control及びAccount Managerの両方でメールボックスの保管サイズ制限が可能ですが、メールボックスサイズ制限は、原則としてEPSTRS(SMTP受信部)が受信し、到達したメールに適用される機能です。
別の言い方をすれば、セッションが張られてプロトコルベースで受信した次のメールがメールボックスサイズ制限の適用対象です。
 ・外部のMTAから
 ・E-Post Mail Server内に作った別ドメインから
 ・内部ドメインの別アカウントから

それに対して、以下の種類のメールは、E-Post Mail Serverシリーズがシステム内部で自動生成するメールであったり、内部処理で完結する種類のメールであるため、メールボックスサイズ制限の対象外となります。

(a). delivery failure などの送信不能メールの配送
送信エラーなどがあった場合、E-Post Mail Serverは、システム内部で postmaster の名前を使って自動生成し、各アカウントのメールボックスへ"delivery failure" などの“エラーメール”を送り込みます。こうしたエラーメールはサイズ制限の対象外です。

(b). メーリングリストで内部アカウントへの配送
作成したメーリングリストに内部アカウントが登録されている場合も、E-Post Mail Serverが内部処理を行って完結する種類のメールとなるため、サイズ制限の対象外です。

(c). メール転送機能のうち、ローカル内部でのフォワード
自動転送機能を使って、内部アカウントへ転送する場合も、E-Post Mail Server内部で処理されるため、メールボックスサイズ制限の対象外となります。

(d). IMAP4使用時に追加される[送信済み]等のデータ
IMAP4使用時にメールクライアントが[送信済み]や[下書き]フォルダをリモート上(IMAP4サーバ)に置くように設定されている場合、IMAP4プロトコルのAPPENDコマンドによって、[送信済み]等のメールデータがサーバのフォルダに保存されます。それに応じてファイルサイズの総容量、ディスク使用量は増加することになります。
IMAP4プロトコル使用時に[送信済み]等のメールデータが追加されていく場合、その動きはSMTPプロトコル経由でないため、E-PostのSMTPサービス(EPSTRSとEPSTDS)に組み込まれている機能では関知できません。メールボックス保管サイズ制限の対象外となります。

上記のいずれかに当てはまるメールは、保管サイズ制限の対象外としてメールボックスに格納されます。結果的に、メールボックスフォルダのサイズは、実際に設定したメールボックスの保管サイズ制限を超えているケースがあることが十分考えられます。

(関連FAQ)
IMAP4使用時のメールボックスフォルダにメールボックス保管サイズ制限を超えてメールデータが格納される理由について