Received:ヘッダの"for △△△"部分に受信者以外のアドレスが表示される

Received:ヘッダの"for △△△"部分に受信者以外のアドレスが表示されるケースがあります。これは、同報によるSMTP受信が行われたときに、複数ある「エンベロープの送信先」の“最後”を表示する仕様となっているためです。

Received:ヘッダは、以下の書式に基づいて表示されます。"for △△△"部分は、"for <&RECIPIENT>" の書式が元になっていますから、レシピエントすなわち、複数ある「エンベロープの送信先」の“最後”の送信先情報がここに表示されることになります。
※なお、EPSTRSの過去のバージョンでは、'User unknown'で受信拒否したはずの受信者アドレスが、"for △△△"部分に記載されてしまっていましたが、2008年6月以降の修正差分およびEPSTRS 4.57以降のバージョンでは、'User unknown'になったアドレスは表示しないよう対策が施されています。
もし、受信者以外のアドレスが表示されることによって、誤解が生じたりすることを避けたいときは、以下の例の通り、Received:ヘッダの書式からこの"&PER{for <&RECIPIENT>}"の部分を削除すれば、表示されなくなります。