POP3/IMAP4利用時にもhostsファイル記述を必須とする理由について

E-Postシリーズでは、内部ドメイン名をhostsファイルに記述することを必須のお願いにしています。下記の記事では、SMTPプロトコル時の話しとして解説しておりますが、実はPOP3/IMAP4プロトコル使用時にも逆引きを利用する部分があり、hostsファイルの記述をしていただいていることが大前提になります。
どのような部分で逆引きを利用しているかといえば、IMAP4サービスでは、ホスト名をAUTHENTICATE命令時の処理で利用するため接続開始時に一律取得するときに使います。これはE-Postシリーズの仕様です。
また、SMTP/POP3サービス時においても、同様の認証やその他の処理に利用するため、接続開始時に一律取得しているときに使っています。
こうした機構のため、SMTPプロトコル使用時だけでなく、POP3/IMAP4プロトコル使用時にも、hostsファイル記述が必須となりますので、ご留意ください。

hostsファイルの記述については、メールサーバに設定しているドメイン名を記述するようにしてください。複数のドメインを設定している場合は、複数分すべてを設定してください。
設定するIPアドレスは、シングルサーバ構成ではメールサーバ用に割り当てたIPアドレスを記述します。一方、クラスタ構成の場合、クラスタシステムによって割り当てられるメールサーバ用の仮想IPアドレスを記述することになります。

(関連FAQ)
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