BossCheck Serverで開封通知メールをそのまま送ると添付ファイル付き承認条件に引っかかる

BossCheck Serverで開封通知メールをそのまま送ると、添付ファイル付き承認条件に引っかかる場合、2009.11.05(EPSTRS v4.63)以降の差分アップデートでは、対策が取られていますので、差分アップデートを適用してください。

●開封通知メールを送ると添付ファイル付き承認条件に引っかかる理由
開封通知メールのヘッダ構造は、"Content-Type: multipart〜"メールヘッダが加えられ、添付ファイルと似通った構造をしています。
そのため、上記バージョン以前のBossCheck Serverの仕様では、開封通知メールも、添付ファイル付きメールとして判断していたのがその理由です。


(開封通知メールのヘッダ構造より抜粋)
Content-Type: multipart/report; report-type="disposition-notification"; boundary="------_4A7158F5000000005681_MULTIPART_REPORT_"
(一般的な添付ファイル付きメールのヘッダ構造より抜粋)
Content-Type: multipart/mixed; boundary="------_4A793C2C000000000FF9_MULTIPART_MIXED_"


この開封通知メール問題への対策版は、差分アップデートの中に対策として既に盛り込まれています。
BossCheck Server上長承認機能の添付メール保留オプションで、Content-typeヘッダに 'report-type=disposition-notification'の指定がある場合、開封確認メールとして認識し、このコードが含まれるメールは添付対象から除外するオプションを追加しています。この問題の対策がEPSTRS 4.63以降で取られています。

●過去に対策が取られたEPSTRSの修正点
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E-Post SMTP Server Standard 20091126差分
バージョン:2009-11-26 掲載日: 2009-12-02
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[EPSTRS]
v4.63 2009.11.05
2. 上長承認オプション機能使用時に、添付ファイル付きメールを保留する条件設定を行う際、 Content-typeヘッダに 'report-type=disposition-notification' の指定がある場合、開封通知確認メールとして添付対象から除外するオプションを追加。
[メール作業フォルダ]\REG\SOFTWARE\EMWAC\IMS\MailApprovalNotification.1
(デフォルト値=1 / 1:除外する, 0:除外しない)
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「サポート2」より差分アップデートプログラムを適用してください。なお、上記以降のバージョンでは累積的に適用されています。差分アップデートの適用後、設定方法を次の通り行ってください。

●基本的な設定手順
  1. 下記のフォルダ位置に設定ファイル "MailApprovalNotification.1" をテキストファイルとして作成。
    [メール作業フォルダ]\REG\SOFTWARE\EMWAC\IMS\MailApprovalNotification.1
  2. 上記1.のテキストファイル内に記述する設定値を"1"と記述。文末の改行はしない。(デフォルト値=1 / 1:除外する, 0:除外しない)
  3. 以下の設定を行ったら、EPSTRSのサービス再起動を行う。