アカウントの追加・削除および年度切り替え時での大幅変更の対応策について

アカウント自体の追加や削除が小規模な場合は、E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ユーザー管理]を選択して「ドメインの選択」から対象ドメインを選択して[ユーザー管理へ]をクリック。「新規登録」でアカウントの新規登録を行います。「削除」で登録済みアカウントを削除します。

なお、アカウントが新規登録(追加)された時点で、メールボックスフォルダは自動生成されます。アカウントの削除を行う場合は、削除時のオプション画面が表示され、該当アカウントのメールボックスフォルダも一緒に削除するか残しておくか選択ができるようになっています。削除してよいときは、削除時のオプション画面で「使用していたメールボックス」の「削除する」を選択し[実行する]ボタンをクリックします。メールボックスフォルダを残しておきたいときは、削除時のオプション画面で「使用していたメールボックス」の「残す」を選択し[実行する]ボタンをクリックします。

一方、年度切り替え時などで大幅に入れ替えがあり、大部分のアカウントのデータの追加・削除・変更がある場合、次のような対応策を推奨します。あらかじめ全アカウントの正しい情報が入っているインポート可能な書式で作成済みのテキストファイルを用意しておきます。
  1. メールサーバの全サービスプログラムを停止します。
  2. 現在のアカウントから削除されるアカウントだけ、[ユーザー管理]のリスト上からチェックしておきます。
  3. SSHなどでコンソールにログインし、削除対象アカウントに対するメールボックスフォルダのフォルダ名を直接リネームしてください。そのときフォルダ名の先頭部分に "^" を付けるなどしてリネームしておくようにします。メールボックスフォルダの既定値は /var/spool/epms/inbox/[ドメイン名]/[ユーザー名] または /var/spool/epms/inbox/[ユーザー名] です。
  4. アカウントデータフォルダ内にアカウントデータである [ドメイン名].idxという拡張子.idxのファイルがあるのを確認します。このファイルがアカウントデータファイルです。アカウントフォルダの既定値は /var/spool/epms/db/ です。
  5. 上記 4 で確認した[ドメイン名].idxというアカウントデータファイル名の先頭部分に "^" を付けるなどしてリネームしてください。あるいは別の場所へ退避させるか移動します。
  6. E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[ユーザー管理]を選択して「ドメインの選択」から対象ドメインを選択して[ユーザー管理へ]をクリック。[ユーザー管理]のリスト上から今まで登録されていたユーザーアカウントがいったんなくなった状態を確認します。
  7. [アカウントインポート]を使い、全アカウントの正しい情報が入っているテキストファイルのインポートを実行します。
  8. 再度[ユーザー管理]を開き直すか、「設定のリロード」を実行します。アカウントインポートの結果、正常にユーザーアカウントが登録されていることを確認します。
  9. 上記 3 の手順でリネームしていた削除対象フォルダを探してフォルダを削除してください。一定の時期、残しておく場合は、その限りではありません。
  10. 上記 4 の手順でリネームしていた古いアカウントデータが必要ならば取っておいて、不要ならば削除してください。
  11. メールサーバの全サービスプログラムを開始させ再開します。
なお、メールボックスフォルダには、メールデータ(拡張子.MSG)のほか、各アカウントの設定状況に応じて、自動応答・自動転送のメール制御設定ファイル(ims.ctl)、SMTP認証ファイル(apop.dat)、個人メールフィルタ設定ファイル(mail.dat)、送信先制限設定ファイル(sender.dat)、サイズ制限設定ファイル(size.ctl)などが格納されています。それらの設定ファイルはインポートを行った場合、反映されるのは(apop.dat)と(size.ctl)だけで、その他は対象外です。

(関連FAQ)
inboxフォルダ(メールボックスフォルダ)配下に格納されるデータファイルについて

また、大幅な入れ替えのため、アカウントデータファイル名をいったんリネームしてから、テキストファイルでインポートする上記の方法を取るときには、一時的にアカウントが存在していない時間が発生してしまいますので、作業にあたっては、事前にメールサーバの全サービスを停止させた状態で行ってください。

サービスを停止しているとき、万が一、内部からアクセスしようとすると接続エラーが表示され、外部からの着信メールについては、サービスが停止状態で応答できないことから、通常ルールならば相手側サーバから一定時間後にリトライされてきます。参考までにE-Postシリーズの場合のリトライ時間間隔は、2分後、4分後、8分後、というような形になっています。