送信先のMXレコードにある優先MTAがダウンしていて別の次点MTAに強制的に送信したい

送信先相手のMXレコードにある優先MTAがダウンしていて、メールを何度送信しても接続できずに失敗する状況下で、MXレコードにある別の次点MTAに強制的に送信するには、【gateway.dat】に次点MTAを記述することで暫定的に送信させることが可能です。以下は事例として紹介します。
    (例)【abcdef.jpのMXレコード】
    abcdef.jp.    3600  IN  MX  10 m1.abcdef.jp.
    abcdef.jp.    3600  IN  MX  20 m2.abcdef.jp.
    abcdef.jp.    3600  IN  MX  30 m3.abcdef.jp.

    abcdef.jpのMXレコードをnslookupコマンドで調べた結果、仮に上記のようになっていたとして、"MX 10" および "MX 20" のサーバがすべてSMTP接続できず、"MX 30" のサーバのみSMTP接続可能な状態となっている場合、E-Post側から強制的に "MX 30" のサーバに接続させるには、サーバに割り当てられたIPアドレスを調べた上で、次のように「テーブル編集」【gateway.dat】に記述します。

  1. "MX 30" の m3.abcdef.jp に割り当てられたIPアドレスを調べる。
  2. E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[基本設定]を選択すると最下端に表示される[ゲートウェイ詳細]ボタンをクリック。
  3. 表示される【gateway.dat】の編集画面に次の行を追加。調べた[IPアドレス]を指定する。最後に[設定する]ボタンをクリック。
  4. '-------------------------------
    abcdef.jp,[IPアドレス],25
    '-------------------------------
※この「テーブル編集」【gateway.dat】に記述された内容は、DNSのMXレコード参照より優先されて、配送されます。すなわち相手側MTAの全てが復旧するまで、稼働しているサーバのIPアドレス決め打ちで送るという代替案です。送信先相手のMTAが復旧されたら、削除することをお薦めします。

(関連FAQ)
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