IMAP4用メールボックスフォルダへのメール格納タイミングについて

メールサーバのIMAP4用メールボックスフォルダは、POP3用メールボックスフォルダ位置より一段深い階層にありますが、メールがIMAP用メールボックスフォルダへ格納されるタイミングについて説明します。

ユーザーアカウントがIMAP4プロトコルで接続されない時点では、メールデータは、上の階層にあるPOP3用のメールボックスフォルダのある位置(/var/spool/epms/inbox/[ドメイン名]/[アカウント名] または /var/spool/epms/inbox/[アカウント名])に"B"で始まる.MSGファイルとして着信します。この時点では仮置きされてとどまっている状態です。
IMAP4用のメールボックスフォルダ(/var/spool/epms/inbox/[ドメイン名]/[アカウント名]/inbox または /var/spool/epms/inbox/[アカウント名]/inbox)の位置にメールデータが格納されるのは、IMAP4プロトコルで接続し、該当ユーザーへのアクセスがあった時点になります。このとき、メールデータである.MSGファイルは、移動(またはコピー)され、"0000000123-000010.MSG" のようなファイル名となります。前半部分には "uid" ファイルで管理された連番がふられ、後半部分は未読既読や転送などのステータスを表示するビット部分となります。
ちなみに、メールデータが移動処理されるかコピー処理されるかは、各アカウント設定の「POP3無効」のチェックボックスの設定に依存します。「POP3無効」オンなら移動として処理され、「POP3無効」オフならコピーとして処理されます。

実際の動きがわかりにくい場合は、メーラーやtelnetコマンドでIMAP4プロトコルで該当アカウントに接続してみて、その時点でIMAP4用メールボックスフォルダへの移動(またはコピー)が行われるか、確認してみるとよいでしょう。

(関連FAQ)
方式の違いによるメールボックスフォルダの作成位置について