送信できなかったエラーメールの内容とfaillogの内容が異なる

送信できなかったときに受け取るエラーメールに記載されている送信失敗理由と、配送失敗ログ(faillog)に掲載されている配送失敗理由とがなぜか食い違っているケースがあります。これはE-Postがリトライをする上での仕組みと工夫に密接にかかわっており、理論的に発生することがあります。この理由は、下記FAQ記事と同等の内容になります。

(関連FAQ)
senderlogとfaillogに記載された配送失敗の理由が異なる

上記記事でもふれているように、E-Postは、送信リトライ時において、名前解決できないときのリトライで、MXレコードの参照→Aレコードの参照の順番で送信を試み、ドメイン名をそのままAレコードとして送信を試みる仕組みを持っています。
配送失敗ログ(faillog)では、リトライ回の最終タイミングで失敗理由が記録されるため、そのようなときに実際の配送失敗理由とは違う "Unable to deliver destination domain" として記録されるケースがあるのです。
普通、MXレコードでも見つからなければAレコードでも見つからないのが通常ですが、万が一、ルーズな運営をしているサーバで、MXレコードを登録せずにAレコードだけで運用しているところがありうるため、それらを考慮してわざわざリトライをはかっている、E-Post独自の工夫と言えます。

実際の配送失敗理由を探るには、配送時の詳細ログ(senderlog)を調べます。途中のリトライにて、相手先からのエラー応答内容を詳細に追っかけてみます。"B"で始まる該当するメッセージIDをもとに、senderlogから探してみてください。途中のリトライ回にて、別のエラー応答が返されているのを見つけることができるでしょう。