存在しないアカウントに大量メールなどメール攻撃に対する総合的な手だてはどうしたらよいか updated!
外部のサーバから、存在しないアカウント宛に大量のメールが送りつけられてくると、膨大な数の user unknown のエラー応答を返すことになります。放置していると、サーバが存在していると解釈され、さらに続けて大量のメールが送りつけられてくる事態となり、より攻撃を受ける確率が高くなります。E-Post Mail Server / E-Post SMTP Serverシリーズに実装された機能をフル稼働し、以下にあげる設定を試みてみたり設定内容を確認するなど、総合的な手だてを講じてください。ここではまとめガイドとして紹介します。
ORDBサイトの指定
E-Post Mail Control「中継の制限」タブにある「ORDBによる制限」設定を使い、有力なORDBサイトを最低でも一つは設定されることをお薦めします。これだけでも効果は絶大です。
たとえばスパムコップを指定されるときは、"bl.spamcop.net" を指定します。
ORDBサイトの情報によって拒絶された結果は、acceptlog(接続マシンログ)に理由といっしょに記載されます。 (関連FAQ)
●ORDBによる制限(ordb.dat)設定
特定のIPアドレスからの接続を拒否
E-Post Mail Control「接続の制限」タブにある「マシン毎の中継」【effect.dat】設定を使い、接続時の拒否を設定します。
acceptlog(接続マシンログ)に記録されている同じIPアドレスから大量に不正に接続を試みてあるもの、結果的にabortされているものを見つけてください。
ORDBサイトの情報でももれてくるもの、新しく不正に試みてくるものをその都度、指定する段取りでかまいません。
IPアドレスを指定して、「マシン毎の中継」【effect.dat】に以下の指定をします。
---------------------
[IPアドレス] false
---------------------
この設定の結果、指定されたIPアドレスから接続された時点で "550 5.1.7 Please, mail from a valid IP or Domain address." のエラー応答を返して一切拒絶するようになります。
ユーザーの存在を確認してからエラー応答を返すより、接続時点での”門前払い”に該当しますので、はるかに効果的かつ強力です。 (関連FAQ)
●特定のIPアドレスからの不正アクセスが大量に発生、これを拒否するには
VRFYコマンドは無効のまま
E-Post Mail Control「サービス制御」タブにある「VRFY,EXPNコマンドに応答」チェックボックスは初期値オフ=無効のままにしておいてください。万が一、有効にしますと、ユーザーの存在をコマンドベースで確認できるようになり、セキュリティが格段に下がってしまいます。
メールフィルタ設定でSURBLサイトを指定
お薦めするのは、E-Post Mail Control「メールフィルタ」タブにあるメールフィルタ設定【mail.dat】でRBL: で任意のSURBL方式サイトを指定することです。下記記事の【ケース1】に書かれている内容例に従って指定します。「サポート2」にアップしているE-Post Mail Serverシステム運用ガイドも参考にしてください。 (関連FAQ)
●メールフィルタ(mail.dat)の設定事例