receivelog や pop3log / receiveimap4 にSOCKET_ERRORのコード 10053や10054のエラーが記録されている場合

SMTP受信詳細ログ(receivelog)を取得しているとき、場合によっては、以下のエラーが記録されているケースがあります。
get_reply() SOCKET_ERROR OTHER CODE=10053
get_reply() SOCKET_ERROR OTHER CODE=10054
SOCKET_ERRORのコード、10053や10054がログに記録されている状況下では、プロトコルレベルでなく物理層に近いレベルでネットワーク環境や、通信系のハードウェアに問題があったと見なすことができます。専用アプライアンス機器による一方的切断などもこれらに含まれます。ちなみに、マイクロソフトによると、エラー10053は「ネットワーク接続が破棄された」、エラー10054は「ネットワーク接続が相手によって破棄された」ということになります。

また、POP3ログ(pop3log)に類似のSOCKET_ERRORのエラーコード、たとえば get_reply() SOCKET_ERROR OTHER CODE が記録されているケースでは、メールクライアント側やその経路途中にあるアプライアンス機器などにより意図的に切断されたケースなどが推測できます。
IMAP4を使用しているときには、IMAP4詳細ログ(receiveimap4)に send() SOCKET_ERROR OTHER CODE=10053/10054 が記録されていてIMAP4受信がうまくできない現象も報告されています。この場合もやはり、ネットワーク機器や接続環境が原因となってネットワーク接続が切断されたと考えられます。ネットワーク機器に不具合がないか、接続環境が良好か、見直してください。

下のFAQ記事では、socket errorのエラーコードが発生している例についてふれられております。SOCKET_ERROR 10053や10054のエラーコードに関する説明がされており、ほとんど同様の内容です。その次の記事は、マイクロソフトの情報を参考にWindows Socketのエラーコード表をまとめたものです。

(関連FAQ)
senderlogにデータ送信途中で"socket error code=10054"や"=10053"のようにWINSOCKのエラーコードが記録される場合
Winsock エラーコード表