まず、ExpressMail(Sendmail+MDA)のメールボックスに格納されているメールデータを移行するにあたって、下記の点を確認する必要があります。
Sendmail+MDAで使用してきたメールボックスの保管形式が1メール/1ファイル単位の形式(Maildir方式)の場合、ファイルの拡張子をたとえば、".mm"を".MSG"にリネームすることにより、E-Postシリーズでもそのままメールデータとして利用が可能です。
ちなみに、E-Post Mail Server V シリーズのメールボックス(POP3)での保管形式は、拡張子が".MSG"となっていて、1メール/1ファイル単位です。このファイルは実際には".eml"ファイルと同じものです。
しかし、メールボックスがMailbox形式だったり、すべてのユーザーのデータがいっしょに混在して入っていたりすると、特別なコマンドを使用して取り出したりする作業が必要なケースもあります。特にIMAP4を利用するMDAの場合は、そのような形式になっていると聞いています。
現状のSendmail+MDAで使用してきたメールボックスがどのような形になっているか調べてみて、移行可能な状態になっているか、まずは確認することが必要です。