メールサーバがDNSを参照するときの動きについて

「外部へメールが配送がされない」では、メールサーバがDNSを参照するときの設定項目を紹介していますが、もう少し詳細な動きを説明します。
E-Post Mail Server V / E-Post SMTP Server V シリーズは、リトライ毎に、MXレコード1→MXレコード2→Aレコードと順番に参照します。
上の2つの項目のうち、E-POSTコントロールセンターのメールサーバ管理から[システム管理メニュー]をクリック、[基本設定]にある「DNSサーバー」設定項目は、MXレコードを取得するためだけに利用され、取得したMXレコードのFQDN名から接続を行うためのIPアドレスの解決を実際に行うには、OSの /etc/resolv.conf ファイルの nameserver設定項目で割り当てられたDNSに依存して、処理が行われるようになっています。
そのため、E-Post Mail Server V / E-Post SMTP Server V シリーズでは、この2つの項目の「DNSサーバー」項目が正しく設定されていることを前提にしています。
/etc/resolv.conf ファイルの nameserver項目に外部を参照できないDNSが指定されているときなどは、特に注意してください。

なお、社内(LAN内)に専用のDNSが存在せず、LAN内に立てた別のMTAに正しく送信したいときは、できるだけhostsファイルの記述をしておくことをお薦めします。hostsファイルを記述しているものは、Aレコード参照するときに真っ先にhostsファイルを参照しに行きます。hostsファイルを記述していないときは、/etc/resolv.confファイルのnameserverに設定しているDNSに問い合わせて、名前解決を試みようとします。

(関連FAQ)
hostsファイル記述の有用性について
クライアントからのメール送信が遅いケースとhostsファイルの必要性