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「導入後の製品FAQ」セレクション
ここではふだん「サポート2」に収録されている「導入後の製品FAQ」の記事の中から、毎週火曜日に週替わりで3つの記事をランダムにセレクトしてご紹介いたします。E-Postシリーズ製品の機能に対する定番的な質問やより習熟するための使い方だけでなく、製品を取り巻く解決ノウハウの豊富さなどを感じ取っていただければ幸いです。
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2024年3月第4火曜日分
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フォワードするSMTPサーバをドメイン別に振り分け制御する
外部(インターネット)から、いったんE-Post SMTP Server/E-Post Mail Serverで受信したメールを、ドメイン別に振り分けて、フォワードするSMTPサーバを指定させたいときは、下記の設定を行います。
Mail Control画面の「サーバ設定」タブを開き、「テーブル編集」ボタンをクリックし、表示される "gateway.dat" を編集します。"gateway.dat" 内にドメイン毎のフォワード先のIPかFQDNを設定し、保存します。なお、"gateway.dat" を編集した後のサービスの再起動は不要です。
〈書式〉
「対象(運用)ドメイン」,「ゲートウェイ先(FQDN or IP)」,「接続ポート番号」
(※)「対象ドメイン」は受信するメールの[エンベロープTO]で指定されている内容が判断されます。
(例1)
*.abc.jp,smtp01.domain.jp,25
*.def.jp,smtp02.domain.jp,25
(※)上記の3行目はありませんが、もしこれを明示的に書いた場合は *,[DNSサーバのIP],25 という設定内容を記述したときとほぼ等価になります。つまり言い換えれば、上の2行で指定された以外のドメインはすべて、hostsファイルやDNSサーバを参照した上で、送信先を決める動きになります。
(例2)
*,smtp.domain.jp,25
(※)上記のように「対象ドメイン」としてワイルドカード指定がされている場合は、[エンベロープTO]で指定されるすべてのドメイン、つまりすべてのメールをフォワードさせる指定となります。通常、「テーブル編集」【gateway.dat】>「SMTPゲートウェイ」項目の優先順位で配送されますが、この指定があるときは結果的にすべてのメールが対象となりますので、「SMTPゲートウェイ」項目は参照されません。
なお、"gateway.dat" の前段階として、「全受信メールをSMTPゲートウェイへ転送」チェックボックスがオフのときは、内部ドメイン・アカウントがあるかないかが事前に判定されます。また、同チェックボックスの設定内容にかかわらず、エイリアス指定があるかないかも必ず事前にチェックされます。
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大量配送時での大量リトライと大幅な遅延について
大量配送を行ったとき、大量のリトライが発生し、大幅な遅延が発生することがあります。
大幅な遅延が発生する要因にはさまざまなことが予想されますが、中でも、典型的なのが、相手先のサーバが「グレイリスト方式」を採用しているケースや、相手先の「送信ドメイン認証」の設定が影響しているケースです。このとき、400番台コードで表される“一時的な拒絶”が大量に発生し、その分のリトライが倍数的に発生、(大量配送をしていない)通常のメールが、大量リトライの巻き添えを食らう形で大幅に遅延する結果になることがあります。
※相手先からどういうコードが返されているかは、以下の部分などで確認できます。
・送信エラーのリターンメール
・配送時の詳細ログ(senderlog)
・配送失敗ログ(faillog)
・domainsフォルダにある"Domain.mri"ファイル(※リトライ中のみ)
(関連FAQ)
●リトライ処理が行われるときの情報とフォルダについて
通常、相手先サーバのポリシー的理由で一時的拒絶を大量に受けたとき、送信メールが多量に溜まり、リトライ処理が大量に発生します。E-Post Mail Server/E-Post SMTP Serverシリーズでは、リトライ送信が順次処理される最中でも、新しいメールの送信リクエストを受け付け、処理しようとします。ただし、新規のメール送信も、リトライ送信時も、同じメールキューフォルダ=incomingフォルダで作業されます。その結果、新規のメール送信も、リトライ送信も、順次送信されるまで待たされることになり、見かけ上送信できていないように見えるほどの送信遅延が発生します。
相手先サーバのポリシー的理由で相手先のサーバが「グレイリスト方式」を採用しているケースや、相手先の「送信ドメイン認証」の設定が影響しているケースでは、下記にあげる方法や対策をとることで、改善することがあります。
まず、相手先サーバが「グレイリスト方式」などでメールを制限している場合は、一度目の接続で必ず拒絶されるので、手立てとしては、リトライでしか受け付けられないことを知っておく必要があります。さらに、こちら側がリトライ間隔を不用意に延ばしたり、縮めていたりすると、延々と受け付けられない可能性があります。安全・確実さを考えたデフォルト値をベースにして、調整してください。
※EPSTDS詳細設定のデフォルト値
「リトライ間隔」=120秒、「リトライ間隔のまま」=オフ
「リトライ回数(受信拒否:500番台コード)」=9回
「リトライ期間(回線異常:400番台コード)」=8時間
「リトライ期間(マシン無応答:コードなし)」=24時間
(関連FAQ)
●複数MXレコードへの対応とグレイリスト方式への対策について
次に、相手先サーバの「送信ドメイン認証」の設定が影響している場合には、こちら側のDNSにSPFレコードを記載すると、改善することがあります。DNSをチェックし、SPFレコードを記述しているか確認してください。場合によっては、相手先によって受信が制限されない可能性、つまり優先して接続してくれる効果があるかもしれません。
相手先サーバのポリシーは、普通はなかなか聞き出すことはできませんが、ある程度の類推ができるときもあります。グレイリスト方式と、送信ドメイン認証については、参考までに他サイトの情報を引用します。
(参考情報)
グレイリスト方式(グレイリスティング方式)
送信ドメイン認証の基礎知識〔ITmedia〕
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