00.メールサーバーの仕組みについて

現在では、携帯でのメール、パソコンでのメールなどは、あたりまえのように使われるようになってきた。
これらの電子メールサービスは、サービス名は違っても、すべてインターネットで使われている共通のメール送受信の方法が、使われている。
この章では、インターネットでの電子メールの仕組みについて、いったいどのようにしてメールは送られ、また、どのようにして受け取れるようになるのか、概要を解説していく。
まず、電子メールとは、「コンピュータや携帯電話でネットワークを構成して目的の相手と、やり取りする電子的な文章や手紙」のことである。もちろん、今ではインターネット経由が一般的であることは言うまでもない。
また、ご存じのように、文章を送信するだけでなく、写真や絵などの画像データや、WordやExcel形式のファイル、PDFファイルなどを添付したり、HTML形式のメールをやりとりすることも可能だ。
この電子メールのやり取りは、インターネット上に無数にあるメールサーバーという電子メールの集配の仕組みを持つサーバーが、互いに連携することによって機能している。
電子メールの送信はちょうど、私たちが、本物の郵便物をポストへの投函や郵便局へ持参して、配送を依頼するのと同じであり、電子メールの受信は、自宅のポストや私書箱などから、届け物を取り出す仕組みと同じになる。
具体的には、電子メールを送信を行った場合、契約しているプロバイダや、学校や会社に設置しているメールサーバーが、ポストへの投函や郵便局への持参という形で、データをいったん引き受ける。
引き受けた電子メールをメールサーバーは、メールアドレス(宛名)として指定されている、自身または別のメールサーバー(郵便局)を探し出し、電子メールを通常加工せず、送り届ける。
電子メールを受け取ったメールサーバーは、メールアドレス(宛名)に相当するメールボックスフォルダ(ポストや私書箱)に保管しておく。
受取人が自身の電子メールを取りに行き、パソコンや、携帯電話のメールとして受け取る。
以上が、電子メールのやり取りの仕組みである。

一般的に、インターネット上の電子メールの投函受付や宛先への配送は、SMTPサーバーという仕組みが受け持ち、電子メールの受信には、メールボックスから電子メールを取り出す仕組みであるPOP3サーバーやIMAP4サーバーといった仕組みが使用されている。
なお、この時、電子メールの宛先に従って、配送先が決められる際、自身または別のメールサーバー(郵便局)を探し出すため、インターネット上にあるDNSサーバーという名前解決(住所の解決)を行う仕組みを利用して、対象とするメールサーバーのIPアドレスを探し出すようになっている。



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