05.推奨するハード構成

一昔前の引退したマシンでも、メールサーバーソフトを動かすだけならとりあえず動かすことはできる。
しかし、ウイルスチェックを働かせたり、メールの流量が多い場合は、かなりの負荷が発生する。スペックの低いマシンで使うと、かなりのストレスになるので、メールサーバーを導入するマシンは、ある程度以上は高いスペックのマシンを準備しておいて、メールサーバー専用マシンにするのが望ましいだろう。
メールサーバーをインストールする推奨環境としては、以下のようになる。

  • メール作業領域は、当然だがNTFSフォーマットにすること
  • ディスク構成はできればRAID構成にすること。OSの機能にあるソフトRAIDでも可
  • できるだけ高速なディスクが望ましい。極論では半導体ディスクのようなもの

メールサーバーでは、ディスクアクセスが非常に多いため、CPUパワーやメモリ容量より、ディスクアクセス速度が常にボトルネックになる。そのため、できるだけ高速なディスク環境を作ってやることが必要になる。
そのひとつの方策として、回転速度の速いディスクをRAID 0 (デュプレキシング)+ RAID 1(ミラーリング)構成にすることで、アクセス速度が格段に向上する。今の時期なので、接続インターフェースはSATAでもかまわないが、ディスクもインターフェースもできるだけ高速なものが望ましい。さらに可能なら、メモリも2GB以上は搭載しておくことが望ましいだろう。特に、アンチウイルス機能のある Enterprise II 版では、メモリ消費がうんと多くなってしまう。
CPUは極端に最高性能でなくともよい。高速なディスクアクセスと豊富なメモリさえあれば、メール処理性能を格段に向上させることができる。



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