34.「ひとり情シス」でもできる!イントラチャット導入のススメ new!
イントラチャットって何?
イントラチャットは、
「イントラネット(社内ネットワーク)」上で動くチャットツールのことです。
つまり、外部の人には見えない・使えない、社内専用のコミュニケーション手段です。
- 社員同士の情報共有がスムーズになる
- メールよりもリアルタイム性が高い
- 履歴が残るから、後から確認できる
- ファイルや画像の共有も簡単
- セキュリティが高く、外部漏洩のリスクが低い
- 会議の議事録を共有
- タスクの進捗確認
- 部署間の連携
- チームビルディング
- 社内イベントの告知
端的に言えば、イントラチャットは、社内の情報の流れをなめらかにする"道"みたいなものです。
「ひとり情シス」にとって、これらは「業務効率化」だけでなく「自分の負担軽減」にもつながる大きなメリットです。
導入のハードルは、実はそんなに高くありません。
「でも、サーバ構築とか無理…」と思ったあなた。
実は、Windows環境で動くチャットシステムや、メールベースで動くDeltaChatのようなツールなら、Linuxの知識がなくても導入可能になる仕組みがあります。
このコラムでは、「ひとり情シス」でも導入可能な、Windows環境で簡単にできる
世界でも類を見ないユニークな組合わせ
DeltaChat × E-Post Mail Server構成を紹介します。
世界でも類を見ない組み合わせ
DeltaChat × E-Post Mail Server のユニークさについて紹介します。DeltaChatについては、前項の「33.メールがチャットに!新しいコミュニケーションのかたち」でも詳しく紹介していますのでご覧ください。
DeltaChat自体が珍しい存在
DeltaChatはドイツ発のオープンソースチャットアプリで、メールプロトコル(SMTP/IMAP4)を使ってチャットを実現するというユニークな仕組みです。
メールプロトコル(SMTP/IMAP4)に対応したメールサーバは必要ですが、チャット専用サーバは不要で、既存のメール環境をそのまま活かせるのが特長です。E-Postとの組み合わせは日本独自の発想
E-Post Mail Server は日本製のGUIベースメールサーバで、Windows環境で簡単に導入できるのが強み。
E-Post Mail Server 側でチャット専用かつIMAP4専用のアカウントを作る準備さえできれば、すぐに DeltaChat 側で設定しそのまま使用を開始できます。
このE-PostとDeltaChatを組み合わせてイントラチャット環境を構築するという発想は、日本ならではの現場感覚に根ざしたもので、海外ではほとんど見られない構成です。セキュリティとプライバシーの両立
DeltaChatはAutocryptやSecureJoinによるエンドツーエンド暗号化を備えていて、E-Post側でもTLSや接続制限などのセキュリティ機能が充実しています。
クラウド依存を避けつつ、チャットの利便性を確保できるという点で、他のメッセンジャーとは一線を画してる組み合わせです。LINEやSlackに代わる選択肢としての可能性
日本ではLINEが主流だけど、プライバシーやデータ主権の観点から、社内利用には不安があるという声もあります。法人利用ではSlackを使うところも出てきています。
しかしながら、LINEもSlackもすべてクラウド側のサーバで管理されているため、インターネットにつながっていない閉じられた環境ではまったく使うことができません。
その点、オンプレミスで構築できる E-Post Mail Server と DeltaChat の組み合わせであれば、閉鎖されたネットワーク環境でも問題なく使用することが可能です。
この組み合わせなら、完全に自社内で完結するチャット環境が作れるから、安心感が違います。
日本の現場に合ったツールで実現しているという点で、世界的にもかなりユニークな取り組みなのです。
日本の現場に合ったツールで実現な取り組みを。
世界で通用するポテンシャル
DeltaChatは国際的に使われているクライアントアプリ
DeltaChatはドイツ発のオープンソースメッセンジャーで、メールプロトコル(SMTP/IMAP4)を活用するというユニークな設計です。
Android、iOS、Windows、macOS、Linuxなど多くのプラットフォームに対応していて、世界中のユーザーが利用中のクライアントアプリです。
すなわち、今あるスマホやPCのほとんどすべてにアプリとしてインストールすることができ、メールサーバ情報とアカウント情報を設定すれば、すぐ使い始められます。E-Postとの組み合わせは日本ならではの強み
E-PostはGUI中心で、Windows環境に最適化された国産メールサーバです。
E-Post Mail Server はメールプロトコル(SMTP/IMAP4)にフル対応したオンプレミス型メールサーバソフトウェアです。
Windows Serverを用意すれば、簡単にインストールが可能で、さらにチャット専用かつIMAP4専用のアカウントを作る準備ができれば、 DeltaChat 側で設定、すぐ使用開始できます。
海外ではLinuxベースのMailcowやPostfixが主流のため、Windowsベースで簡単に導入できる構成は希少です。セキュリティとデータ主権の両立
DeltaChatは中央サーバを持たず、完全に分散型です。
E-Post側でもTLSや接続制限などのセキュリティ機能が充実していて、企業の情報保護に強いです。LINEやWhatsAppに代わる選択肢としての可能性
電話番号不要、メールアドレスだけで使えるDeltaChatは、プライバシー重視の国や組織にとって魅力的です。
特に自治体・政府機関や教育機関など、クラウド依存を避けたい分野での導入が進む可能性があります。
DeltaChat × Windowsベース E-Post Mail Serverで差別化しよう!
差別化できる特徴
専用サーバ不要のチャット環境
DeltaChatはSMTP/IMAP4ベースで動作するから、既存のメールサーバ(E-Post)をそのまま活用できます。
チャット専用のアカウントを作る作業さえ行えばよいのですから新しいインフラを構築する必要がないのは、「ひとり情シス」にとって大きなメリットです。LINE風のユーザーインターフェースでメールがチャットに変身
見た目はチャット、でも中身はメール。
LINEのような直感的なインターフェースで、社内のITに不慣れな層にも受け入れられやすいでしょう。操作する人の抵抗感は最小限に抑えられます。エンドツーエンド暗号化でセキュリティ強化
AutocryptやSecureJoinプロトコルにより、通信内容は暗号化されていて安全です。
E-Post側でもTLSや接続制限などのセキュリティ機能が充実してるから、二重で安心です。Windows環境での簡単セットアップ
E-PostはGUI中心で、コマンド操作不要のウィザードやツール画面での設定および操作ですべて事足ります。
Linuxが苦手でも、Windowsベースでサクッと導入できます。データ主権とプライバシーの確保
DeltaChatは中央サーバを持たず、庁舎内や社内に置いたメールサーバ内で完結します。
外部サービスに依存せず、情報漏洩リスクを最小限にできます。
日本の現場に合ったツールで実現する、世界的にもかなりユニーク、現実的な取り組みを今から試してみませんか?
動作環境など
E-POST Mail Serverを含む既存のメールサーバ(SMTP/IMAP4)で動作します。
〔E-Post Mail Server (x64) 側で用意するアカウントについて〕
・E-Post Mail Server (x64) 側にはできれば Delta Chat 専用のアカウントを用意した方が望ましいでしょう。
・Delta Chat 用に用意したアカウントは、E-Post Account Managerから「POP3無効」チェックボックスをオンにしてIMAP4専用にしてください。
対応OS
Android: Android 5.0以降
iOS: iOS 14以降(iPhone 6s、iPad 5/Air 2/Mini 4以降)
Windows: Windows 10以降
macOS: macOS 10.15 Catalina以降
Linux: Ubuntu 18.04、Fedora 29、Debian 10など主要ディストリビューションに対応
Ubuntu Touch: Ubuntu Touch 16.04(コミュニティによる対応)

